少し前のデータですが、平成8年に、厚生省准看護婦問題調査検討会から出された「准看護婦問題調査結果の概要(以下、概要と略)」によれば、 生徒の90%以上が勤務している学校は、83.9%となっています。
要するに、准看護学校に通う人の多くが、仕事との両立をしていることになります。
「はたして、自分にはできるだろうか」という不安を持つ方もいるのではないかと思いますが、現在「仕事と受験勉強との両立」をされている方にとっては、基本的には同じことです。
違いがあるとすれば、締切り日があるということです。何日までに、記録物の提出。何月何日にテスト。それらが、次々にやってくるということです。
対策としては、「早め早めの準備」、これにつきると思います。
提出しなければならない記録物があるとすれば、書ける部分だけでも、少しずつでも書いていく。
とにかく、ためないようにすることが重要です。
後で、まとめてやろうとすると結構大変なことになります。
次は、ノートの取り方です。
授業で言われたことを、全部ノートに取る人がいます。
このこと自体は悪いことではないのですが、あとでノートを活用する段階では、読むことが多くなり、やはり結構大変です。
コツとしては、自分が覚えられることだけを書くということです。
より詳しいことや細かいことは、「解剖生理のP100参照」などと、どこに詳しい情報があるのかを明示しておけばよいだけです。
必要になったら、そこを見ればいいわけです。
ノートは取る(書く)ことよりも、活用するもしくは覚える段階の方がメイン(重要)です。
さらに、パソコンの活用というのが、大きなカギを握っているような気がします。
具体的には、インターネットとスキャナです。
どちらも、取りこんだ情報は、簡単に文書として扱うことができるからです。
いろんなことを、全てキーボードから入力していくのは大変ですよね。
(しかも、看護関連は、図表も多いですから。)
でも、文書として、PCに取りこんであるものならば、少し加工・編集すれば、記録物や論文に転用できます。(もちろん、必要に応じて、出典等は明記してください。)
使えるものは、どんどん使いましょう。手間や時間の節約になりますから。
※リンクのコーナーで、役に立ちそうなホームページを徐々に紹介していきますので、そちらもご利用ください。
最後に、
「概要」によれば、准看護学校の生徒の勤務時間は、
週に20時間以上40時間未満の者が、68.3%
週に40時間以上の者が、17.3%
となっています。限られた勉強時間を有効に活用していくしかないですかね・・・。
※学生の多い病院を選べば、勤務時間などの配慮をしてもらえる確率は高いと思います。
そういうところは、学生の扱いに慣れていますから、どういう点が大変かということも知っているわけです。(絶対というわけでは、ありませんが。)
「仕事と勉強の両立」には、仕事先の選択も大事な要素だと思います。