イヴァノヴィチ ・ドナウ河のさざ波

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Iosif Ivanovici  1845年 – 1902年9月28日
“Valurile Dunarii”

ドナウ河のさざ波    作詞:江口泰央

ドナウの波はやさしく歌うよ 愛のしらべを
ドナウの波はやさしく歌うよ 愛のしらべを

ララララララ あまき春ははや去り あつき血潮 今うせ
はかなく思いやぶれ ひとりたたずむ
ララララララ あまき春ははや去り あつき血潮 今うせ
はかなく思いやぶれ ひとりたたずむ
疲れし人はいま遠ざかる青春を追い求め 人知れず涙する
ああ 心なぐさめてくれるのは かえらぬ日の夢ばかり

さあ歌おう ドナウよ なつかしい調べを
歌おう ドナウよ 夜のふけるまで

ラララ・・・

ドナウの波はやさしく歌うよ 愛のしらべを
うたうよ 愛のしらべを しらべを

ドナウ河の漣    作詞:田村貞一

月は霞む 春の夜
岸辺の桜 風に舞い
散りくる花の ひらひらと
流るる川の 水の面(おも)

棹さすささ舟 砕くる月影
吹く笛さそう 花の波

調べゆかし 笛の音(ね)に
横雲垂れて 水ゆるぐ
流れのままに ささ舟の
そのゆく末や 春おぼろ
棹さすささ舟 砕くる月影
吹く笛さそう 花の波

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ヨシフ・イヴァノヴィチはルーマニアの作曲家・指揮者で、軍楽隊の隊長をしていました。
1880年に作られたこの曲は、同時期に活躍していたワルツ王、ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)の優雅で明るい 「美しき青きドナウ」とは対照的な、哀愁を帯びたロマンチックなワルツです。
もともと歌詞はありませんでしたが、心に残る感傷的な旋律のため、日本以外にも歌詞をつけられ広く親しまれています。